秋に入るにつれ、明らかに涼しくなってきました。日が強くても夏の暑さがなくなり、秋雨に濡れた笹も一層青く見えています。
太い枝の木、あちこち伸びている蔓、路面にまだらに落ちている木陰……周りの全てがこんなに素晴らしく見えるのに、オリオにとってはちょっと気が塞ぐ一日です。今日は毎週必ずやらせられる體力トレーニングの日だから。
確かにまだ幼いオリオにとって、ほかの兄弟と同じように自由に木を登ったり、吊ったりして各角度から周りの景色を楽しむのに、體を鍛え続ける必要がありますが、目の前のこの緑の木馬があまりつまらなくて全然やる気がないのです。
今日は仲間たちの目つきに勵まされているオリオは勇気を出して、成長の道での重要な一歩を踏み出そうとします。彼は棒杙を一歩ずつ注意深く移動して、突き當たりに著いて下を眺めたら驚いたようで、體までも縮んだりして橫になってぼっとしています。
しばらくして慰めに來てくれた仲間たちに勵まされたオリオはまた勇気を出して、棒杙に捕まってゆっくり降りてきました?!袱浃盲郡?!」無事に降りたオリオは興奮してたまらなさそうです。今回はやっと自分との戦いに負けずに成功したから。
色溢れる生活に、明るい日であってもしばらくどんよりした時もあるはずです。成長の道にたとえいばらがあっても、この道を切り裂いて前を進むしかありま せん。痛みを経験してから強くなり、いばらを乗り越えれば大人になるから、笑いながらデコボコの道を後にしましょうね、オリオ!